交通アクセス
お問い合わせ

メニュー

泌尿器科のご案内

部長コメント

 当科は大阪医科薬科大学医学部泌尿生殖・発達医学講座 東治人教授の関連施設となっており、大学と連携しながら高度な医療に対応し診断・治療を行っています。泌尿器科は主に腎・尿管・膀胱・尿道などの尿路系、陰嚢内臓器(精巣、精巣上体)・陰茎・前立腺などの男性生殖器、副腎について診療を行う分野です。検査は必要に応じて尿流量測定・膀胱内圧測定装置、腹部・前立腺超音波装置、CT・MRI、膀胱鏡(軟性・硬性鏡)、尿管鏡などの検査機器を用いて診断します。

 

 泌尿器科と言えばまずは尿の問題が思い浮かばれると思いますが、排尿は日々の生活に切っても切れない排泄行為であり、尿が出にくい・回数が多い・我慢出来ない・漏れるなどの排尿障害によって悩んでおられる患者さんは多数いらっしゃると思います。前立腺肥大症・神経因性膀胱・過活動膀胱などの疾患の可能性が考えられます。是非、当科へ受診して頂き排尿についての悩みを一緒に解決させて下さい。患者さんのご要望に沿った診察・検査・治療をさせて頂きます。

 

 また近年、腎臓癌・膀胱癌・前立腺癌などの悪性腫瘍も増加傾向です。当科では疑いのある場合は早期に診断・治療を行っています。緊急疾患(尿閉・尿路結石など)についても随時対応しており緊急処置として尿道カテーテル留置、膀胱瘻・腎瘻造設術、尿管ステント留置などの治療を行っています。2022年9月からは、手術支援ロボットda Vinci Xiを導入し、前立腺がんや腎がんに対する治療も開始しております。

 前立腺肥大症に対しては、PVP(経尿道的、光選択的前立腺レーザー蒸散術)やWAVE(REZUMシステムを使用した経尿道的水蒸気治療)を行っており、幅広い疾患に対応しているため、今まで手術困難だった方も低侵襲手術により手術可能になっている症例もあります。

 

  

疾患と治療

■尿管結石

■前立腺肥大症

■前立腺癌

■GreenLight レーザ療法

 

前立腺肥大症の経尿道的水蒸気治療(WAVE治療・Rezum)とは

Rezum(レジューム)という機器を使用する経尿道的水蒸気治療(WAVE治療)は、2022年9月から本邦で行えるようになった低侵襲の新しい前立腺肥大症の内視鏡手術です。水蒸気を利用して肥大した前立腺組織を壊死・退縮させますが、術後5年経過時点においても効果は安定しており再手術率は低く(4~5%)、また従来の手術に比べて性機能が維持されることが示されています。

治療時間は平均10分以内程度と短く、当院では2泊3日の入院で行っています。

治療効果は手術後1カ月程度から現れます。

 

 

 

骨盤臓器脱

骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下仙骨膣固定術は、骨盤臓器脱の治療において画期的な選択肢として注目されています。この手術は、骨盤内の臓器が正常な位置から下がってしまう状態を改善するために行われます。特に、膣や子宮、膀胱、直腸などが影響を受けることが多く、日常生活に支障をきたす場合があります。

腹腔鏡下仙骨膣固定術は、従来の開腹手術に比べて低侵襲であり、患者さんの体への負担を軽減することができます。この手術では、腹腔鏡という特殊なカメラを用いて、腹部に小さな切開を数か所行い、メッシュを使用して膣や子宮を仙骨に固定します。これにより、臓器が元の位置に戻り、症状の改善が期待されます。

また、ロボット支援下仙骨膣固定術も近年注目されており、より精密な操作が可能となっています。この技術は、3D視野と高い操作性を活かし、手術の成功率をさらに高めることができます。特に、術後の回復が早く、傷跡が目立ちにくいという利点があります。

 

ロボット支援下仙骨腟固定術(Robot-Assisted Sacrocolpopexy)は、骨盤臓器脱の治療において注目されている低侵襲手術の一つです。この手術は、腹腔鏡手術の技術を基盤に、ロボット支援を活用して行われます。以下にその特徴をまとめます:

 

特徴と利点

精密な操作: ロボット支援により、術者は3D視野で細かい操作が可能となり、臓器や組織への負担を最小限に抑えることができます。

 

傷の小ささ: 腹部に数か所の小さな切開を行うため、術後の痛みが少なく、回復が早いです。

再発率の低さ: メッシュを使用して臓器を仙骨に固定することで、長期的な効果が期待されます。

術後の生活の質向上: 患者さんの生活の質が改善されることが多く、趣味や旅行などを再開する方も多いです。

 

手術の流れ

メッシュを膣の前後に配置し、仙骨前面に固定します。

手術時間は通常2~4時間で、術後翌日には食事や歩行が可能です。

入院期間は約1週間で、術後の生活制限はほとんどありません。

 

注意点

術後に尿漏れや便秘が目立つ場合があるため、必要に応じて薬物療法や骨盤底筋体操が推奨されます。

手術実績

手術実績

2022年

2023年

2024年

ロボット支援下前立腺全摘除術

6

51

60

ロボット支援下腎部分切除術

2

5

10

腎(腎尿管全摘)摘除術

4

5

ロボット

腹腔鏡

合計16

腹腔鏡下腎尿管全摘

2

5

ロボット支援下膀胱全摘除術

 

1

1

ロボット支援下仙骨膣固定術

-

-

2

経尿道的膀胱腫瘍切除術

28

32

12

経尿道的前立腺切除術

11

7

0

尿管ステント留置術

93

142

159

前立腺生検

62

81

56

TUL(経尿道的尿路結石破砕術)

8

24

30

前立腺金マーカー留置術

2

16

4

REZUM

-

7

31

PVP

-

30

78

その他

19

-

-

外来担当医表休診・代診のお知らせはこちら

泌尿器科
 
午前診 川端 和史 川端 和史 土田 修也 川端 和史 南 幸一郎 南 幸一郎
午後診(予約制) 川端 和史
予約検査
川端 和史
予約検査
- 川端 和史
予約検査
- -
腎・前立腺内視鏡ロボット手術センター
 
午前診 - - - - - 南 幸一郎
予約制

医師紹介

川端 和史

役職 泌尿器科部長
専門領域 泌尿器一般
認定 日本泌尿器科学会 専門医

南 幸一郎

役職 腎・前立腺内視鏡ロボット手術センター長
専門領域 泌尿器
認定 日本泌尿器科学会専門医・指導医
ダヴィンチサージカルシステム認定医
泌尿器科ロボット支援プロクター認定医
緩和ケア研修修了
身体障害者福祉法指定医(ぼうこう直腸機能障害)
難病指定医

土田 修也

役職 泌尿器科後期研修医
専門領域 泌尿器科一般

中嶋 悠貴

役職 泌尿器科後期研修医
専門領域 泌尿器一般
home
/
診療科目
/
泌尿器科