胃内視鏡検査がWEB予約で可能となりました。
社会医療法人 彩樹グループ
尿路結石について
尿路結石症は、しばしば「疝痛(せんつう)」といわれる発作性の激痛、血尿、嘔気・嘔吐などの症状が出て、時に尿路閉塞による腎機能の低下(腎不全)や重症感染症(結石性腎盂腎炎、全身に細菌が巡り、敗血症となって生命に危険が及ぶこともあります)を引き起こす疾患です。
尿路結石(腎結石、尿管結石)の中で、自然排石しない尿管結石や1cm以上の腎結石、もしくは水腎症(尿の流れが悪い状態)を伴う尿管結石などは治療介入が必要です。
腹部超音波検査やエックス線検査(単純エックス線撮影、造影エックス線撮影、CT検査など)、尿検査、血液検査などを用いて結石の有無、部位、大きさ、および腎臓への影響や全身状態などを適切に診断し、できるだけ安全に体内から結石がなくなる状態(この状態を"結石フリー"といいます)にする治療を選択し、施行します。
尿路結石の診断・治療には一定の放射線を使った検査により放射線被ばくがありますが、当院ではより少ない被ばく量で診断・治療を行うよう心がけています。
一般に、尿路結石の治療は、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)と経尿道的尿路結石砕石術(f-TUL)があります。ESWLは比較的簡単な治療法ですが、結石の位置や硬さによって破砕効果にばらつきがあり、破砕できても摘出することが出来ないことと、複数回の治療が必要になることがあります。
一方、f-TULは結石を内視鏡で直接確認してレーザーで砕石するので、ほぼ確実に結石を砕くことができ、同時に破砕した破片を摘出することが可能です。
f-TULは、細径の柔らかい軟性(もしくは硬性)尿管鏡を麻酔をかけた状態で、外尿道口(尿の出る穴)より膀胱、尿管、腎まで挿入し、結石を確認しながら、レーザーを用いて破砕します。破砕された結石はバスケットカテーテル(結石をつかむ器具)で回収するため、安全かつ確実に破砕から摘出が可能です。
しかし、両側の尿路結石や大きな結石など1回で破砕・摘出できない場合や、尿管狭窄で内視鏡が挿入できない場合などもあります。
当院では現在、治療適応の方に、手術前日入院で5日間程度の入院期間でf-TUL手術を行っております。手術時間は結石の大きさ等にもよりますが1~2時間ほどで、全身麻酔で行っております。